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ミステリの祭典

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祟り
リープホーン警部補

作家 トニイ・ヒラーマン
出版日不明
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2014/10/18 15:04登録)
人類学者バーゲン・マキーは、旧知のリープホーン警部補から、魔法使い”ナバホ狼”の目撃情報を知らされ、同僚の教授とインディアン保留地に赴く。渓谷地帯でキャンプを張るマキー教授だったが、そこで怪しげな男たちの襲撃をうける--------。

インディアン保留地のナヴァホ族警察リープホーン警部補が登場するシリーズの1作目で、ヒラーマンのデビュー作。ですが、本作ではリープホーンは狂言回し的な脇役で、人類学者マキーを主人公とする冒険スリラー的な内容になっている。
マキーと、彼と同行することになった若い女性エレンが、閉ざされた渓谷や洞窟で男たちと対峙するサバイバル戦のような山岳冒険行がスリリングで、アンドリュウ・ガーヴやディック・フランシスの作品を思わせるところがありました。
(ネタバレぎみですが)当然リープホーンが最後に彼らと合流するわけですが、「危機一髪の瞬間に駆けつけてくるのは昔から騎兵隊なんだ。インディアンじゃないぜ」というマキーの台詞がちょっと粋ですねw
ところで、本書をジュニア向けにリライトした本のタイトルが「名探偵はインディアン」なんですが、これだと読む子供が、西部劇に出てくる姿のインディアンを想像しそうで可笑しい。

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