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ミステリの祭典

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ルイザと女相続人の謎
ルイザ・メイ・オルコットシリーズ

作家 アンナ・マクリーン
出版日2008年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2014/09/03 11:07登録)
(ネタバレなしです) 歴史小説などを書いている米国女性作家ジーン・マッキンがアンナ・マクリーン名義で2004年に発表した「若草物語」(1868年)の著者ルイザ・メイ・オルコット(1832-1888)を探偵役にした歴史本格派推理小説のシリーズ第1作です。作中時代が1854年と「若草物語」が書かれるより前に設定されているので「若草物語」を読んでいなくても特に問題ありませんが、読んでいる読者は本書の社会描写と「若草物語」の世界を比べてみるのも一興かもしれません。但し本書はミステリーということもあって暗く重い描写も少なくなく、事件の真相には痛々しい一面もあります。しっかりしたプロット構成と歯切れのいい文章で読みやすく、謎解きと時代性を上手く組み合わせているので上質な歴史ミステリーを読んだ満足感を得られました。

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