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ミステリの祭典

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シャンゼリゼは死体がいっぱい
私立探偵ネストール・ビュルマ、新編パリの秘密

作家 レオ・マレ
出版日1984年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2025/05/06 10:20登録)
私立探偵ネストール・ビュルマ・シリーズの中でも「新編パリの秘密」サイクルでは『殺意の運河サンマルタン』に続く第7作。
本作では、前作で活躍したビュルマの秘書エレーヌ・シャトランは田舎の実家に帰っていて登場しません。その前作に登場する老俳優は映画なんて「くだらないものですよ」と言っていましたが、今作ではビュルマはアメリカ映画女優のボディガード役を終えた後、その仕事で宿泊していたシャンゼリゼ大通のホテルに、先払い期限まで滞在しながら、今度はフランス映画界で起こる事件に関わっていくことになります。
15年ぶりにカムバックした女優がアヘンの摂りすぎで死亡するところから始まり、次々に人が殺されていく(シャンゼリゼでというわけではありませんが)という事件です。ハードボイルドらしい麻薬密輸組織を暴いていくストーリーは、起伏に富んでいて、なかなか楽しませてくれます。

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