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ミステリの祭典

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能登路殺人行
調査員・多門耕作

作家 中町信
出版日1992年03月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点
(2016/01/24 13:41登録)
これまで読んだ中町信の中でも、小説としての味わいに最も欠けた作品だなあと思いながら、読み進んでいきました。タイトルにもかかわらず、とてもトラベル・ミステリーに分類することなどできない旅情の無さ、登場人物たちの味気ない会話など。特に本作では探偵役2人の性格づけがいいかげんで全く魅力が無いことが、大きな減点要因でしょう。
ただしパズル的要素に関しては、むりやり連続殺人にしていく展開がありきたりであるにしても、登場人物(容疑者)を非常に限定していながら、その枠中での一筋縄ではいかない謎の提出はなかなかのものです。ダイイング・メッセージもリアリティはともかく、その発想自体には感心させられます。
最初の被害者が言ったある言葉に関して、はてなと思った点はあったのですが、やはりそこが重要な手がかりの一つになっていました。

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