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ミステリの祭典

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暗殺者の復讐
暗殺者“グレイマン”(コートランド・ジェントリー)

作家 マーク・グリーニー
出版日2012年09月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 kanamori
(2014/08/06 22:34登録)
ロシア・マフィアのボスへの復讐を果たしたグレイマンに、今度はCIAと繋がる民間殺人組織の追及の手が迫る。しかし、その組織の一員で独行工作員の”デッドアイ”が、何故かグレイマンに支援を持ち掛ける-------。

CIAの”目撃しだい射殺”指令ターゲットとなり、逃亡を続ける凄腕の暗殺者”グレイマン”こと、コートランド・ジェントリーを主役とするシリーズの4作目。
マンネリどころか巻を重ねるごとに面白さが増してくる。
ハイテク機器を使いグレイマンを追う民間殺人組織チームや、イスラエルの特務機関モサドの女性工作員に加え、グレイマンと同じCIAの特殊任務プロジェクトを受けた暗殺者”デッドアイ”という三者の思惑が北ヨーロッパを舞台に複雑に絡むストーリーはまさに波瀾万丈で、600ページという長さを感じさせない面白さ。とりわけ、”もう一人のグレイマン”こと暗殺者”デッドアイ”が最終ターゲットに迫る最終盤での死闘はシリーズでも屈指の名場面と言えるだろう。
エピローグを見ると、どうやら本丸への反撃の兆しが伺えるので次作を正座して待ちたいw

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