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ミステリの祭典

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五骨の刃
死相学探偵シリーズ

作家 三津田信三
出版日2014年03月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 kanamori
(2014/04/28 20:34登録)
五種類の凶器を使った無差別連続殺傷事件が起きた〈無辺館〉に、半年後に肝試しに忍び込んだ男女4人が、その屋敷で得体の知れない恐怖体験をする。メンバーの女性に死相を見て取った探偵・弦矢俊一郎だったが、過去の事件の関係者らを標的に再び連続殺人が起こる------。

死相が視える探偵・弦矢俊一郎シリーズの第4弾。”ホラー&謎解きミステリ”といっても、キャラ立ちラノベ風テイストなので、サクサク読める。
ミステリ的には、死相が現れた被害者候補たちに共通する要素はいったい何か?というミッシングリンク・テーマということになるが、この真相がトホホな内容でいただけない。読者によっては壁本扱いだろう。
ただ、呪術的仕掛けというシリーズの前提を容認できれば、過去の〈無辺館〉事件をミスディレクションにした全体の構図は単純ながらよく出来ていて、この”犯人像”はなかなか意外だった。

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