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ミステリの祭典

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異説 夢見館

作家 霞田志郎
出版日1995年04月
平均点3.00点
書評数1人

No.1 3点 メルカトル
(2014/03/29 23:40登録)
再読です。
太田忠司が自作のキャラ霞田志郎名義で書き上げた、幻想的なミステリ作品。
主人公の純はひきこもりの高校生。毎日自分の部屋でゲームばかりしているのだが、あることからそのゲーム『真説・夢見館』(セガ・サターンから実際に発売された)にそっくりのアネモネ荘に迷い込み、その後も頻繁に訪れるようになる。そして、その後自分と一人の住人を残して、管理人を含むアネモネ荘の住人が皆殺しにされてしまう、というストーリー。
全般にごくごく薄味、というより薄っぺらで、微塵も奥深さが感じられない。最後に実は叙述トリックもありました的なのも明かされ、やや意外性があるものの、まあ評価に値しない駄作と言ってもいいんじゃないだろうか。
結局最後は夢オチのようで、正直よく分からないが、作者は何を書きたかったのかも私には理解できなかった。
賢明なる本サイトの書評家達は、まさか本作を読まれてはいないとは思うが、今後ももし古書店で見かけられても本書を手に取らないように。良い子のみんなは決して読まないでください、ってことですね。ごめんなさい、太田さん。でもいいよね、もう絶版だから。

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