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ミステリの祭典

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さよならダイノサウルス

作家 ロバート・J・ソウヤー
出版日1996年10月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 5点 ことは
(2026/03/29 23:38登録)
「ゴールデン・フリース」がよかったから期待していたが、これはのれなかった。
読み終わって振り返ると、現実には存在しない設定が次々と投入される点が大きいのだろう。終盤、ある一つの要素によって複数の状況が説明されるものの、そもそも現実にはない設定がいくつも絡んでいるので、わざわざ作り込んだ印象が強く、「なるほど」と思える納得感がない。前振りもよわいので、唐突さも否めない。
ソウヤーは、どうもプロット構築があまり得意ではないのかもしれない。

No.2 6点 メルカトル
(2026/03/05 22:49登録)
あの『イリーガル・エイリアン』の作者ですからね、期待しない訳にはいきません。が、期待通りとは言い難く、面白い部分とそうでもない部分がはっきりしています。大半を占める私ことブランディの説明文はな難解ではないものの、恐竜好きには堪らないのかも知れませんが、普通の知識しか持ち合わせていない私の様な読者にとっては、拍手を持って迎えられるほどではありませんでした。しかしこの小説の設定上、永く記憶に残りそうな気はします。

特異な物語(SFとしてはありがち)ながら、何故恐竜は滅んだのか、又恐竜はどうしてあれ程巨大になり得たのか、等の謎が問いかけられています。そしてそれを意外な形で答えを出しているのには成程と思わされました。
登場人物は極端に少なく、ほぼ二人に限定されていますが、私が密かに注目していたある人物の行く末が余りにも悲惨で想定外だったのが痛々しく、残念でなりません。もう少し露出度を上げて欲しかったですね。結構重要な人物だし、もっと活躍するかと思っていたのになあ。

No.1 6点 kanamori
(2014/03/30 20:36登録)
古生物学者の「わたし」ブランディは送られてきた手記を読んで驚く。それには、ブランディと仲間の地質学者クリックスの二人が、6500万年前の白亜紀にタイムトラベルし、ウイルス型の異星人が寄生した恐竜に出合うという冒険譚が綴られていた--------。

SFアドベンチャー小説であるとともに、「恐竜はなぜ絶滅したのか?」をテーマにした謎解きミステリでもあります。
ブランディたちがゼリー状の謎の生物とコンタクトを試みるうちに、物語はどんどん変な方向にスケールアップしていき、恐竜の謎から宇宙へ、はたまた人類誕生の謎まで拡がってゆく展開がソウヤーらしいです。
恐竜絶滅の”ハウダニット”はSF的なアイデアが活かされているのですが、「なぜ恐竜だけが」という点に着目した解法はロジカルで、ミステリ的な面白さがあります。また、実は皮肉で意外な真犯人を設定した”フーダニット”ミステリでもあるのです。

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