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ミステリの祭典

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骨と翅
法人類学者デイヴィッド・ハンター

作家 サイモン・ベケット
出版日2014年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2023/04/10 23:04登録)
法人類学者デイヴィッド・ハンターの一人称形式で語られる、シリーズ第3作です。この作家の作品を読むのは初めてですが、前作でハンターが腹に傷を受けた顛末が書かれているのは、間違いなく前作のネタばらしになっているでしょう。どうも発表順に読まれることを大前提として書いていく作家のようです。
作者もハンターもイギリス人ですが、今回の舞台はアメリカのテネシーで、以前そこで学んだこともある「死体農場」にやって来ます。死体農場と言うと、コーンウェルの作品タイトルでもありますが、同じ実在の施設を意味しています。その近くで起こるおぞましい殺人事件は、見過ごされていた過去の数多くの殺人につながってきます。
クライマックスに向けてのサスペンスは盛り上がりますし、犯人の異常さが際立つ作品ですが、何となく、その人が犯人でなくてもかまわなかったのではと思えてしまいました。

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