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ミステリの祭典

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丹那殺人事件

作家 森下雨村
出版日2008年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2014/02/16 09:49登録)
(ネタバレなしです) 江戸川乱歩が「日本探偵小説の生みの親」と称えた森下雨村(1890-1965)はスリラー系作品が多い作家ですが1935年発表の本書は犯人当て懸賞付きで雑誌連載された本格派推理小説です。ミステリー黎明期の作品で、とにかくミステリーを読者に親しませようとするねらいがあったためか手掛かり提示が相当あからさまだったり、「いよいよ犯人が判りかけてきました」というメッセージを挿入したりと読者サービス充実(笑)、懸賞応募が5万7千通に対して正解者が4万通という驚異的に犯人的中率の高い作品です(笑)。論創社の「森田雨村探偵小説選」に収録された版は仮名づかいや漢字を現代風に改訂されてあって読みやすいです。

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