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ミステリの祭典

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ビンラディンの剣(サーベル)
SASプリンス・マルコ

作家 ジェラール・ド・ヴィリエ
出版日2004年02月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点
(2021/09/11 23:57登録)
大部分が創元推理文庫から出ていたマルコ・リンゲ殿下シリーズの翻訳は1980年の『エル・サルバドル殺人指令』(翻訳は1983年)以来しばらく途絶えていましたが、2004年に扶桑社ミステリーの文庫から本作が久々に出版されました。突然の復帰理由は言うまでもないでしょう。間のほぼ20年間も、原作は毎年3~4冊ずつ出ていたのですが。
で、正に時事ネタの本作ですが、マルコがビンラディンと過去にも会ったことがあることにしてあったり(その話も作品化されているのでしょうか)、まあもっともらしいことを虚実取り混ぜて書いています。9・11事件にあるCIA内部の人間が関わっていたらしいという設定で、その容疑者の尻尾をつかみ、新たなテロを阻止するのがマルコの使命。
しかし露骨すぎて色気の感じられないセックス・シーン(全部で5回)にもうんざりですが、それより最後のマルコ暗殺計画が間抜けすぎて。

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