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ミステリの祭典

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SAS/鄧小平の密命
SASプリンス・マルコ

作家 ジェラール・ド・ヴィリエ
出版日1979年11月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点
(2019/03/21 23:31登録)
ド・ヴィリエ初読です。
邦訳のタイトルをざっと眺めただけでも、21世紀に入ってからならビン・ラディン、アルカイダ等時事的なネタが多い、プリンス・マルコ・シリーズの1979年作品です。フランス語版Wikiを見てみたら、1965年から年に3~4冊の割合で、2013年までちょうど200冊。邦訳されたのはそのうち1980年までの60冊と、2000年以後の3冊だけのようです。
その量産ぶりからしても、ガードナー並みに気軽に読めるのだろうと思っていたのですが、これが最初のうち北京の街の様子が延々と書かれていて意外に読みづらい感じでした。ただし、本作は訳者あとがきによれば、作者が中国旅行記と同時に刊行したものだそうなので、ちょっと特殊なのかもしれません。マルコの中国の街に対する感想は、作者自身の意見でもあるのでしょう。しかし最後近くなるまで旅行記的で退屈なのでは、娯楽スリラー系としてはダメでしょう。

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