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ミステリの祭典

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レティシア・カーベリーの事件簿
レティシア・カーベリー(ティッシュ)

作家 M・R・ラインハート
出版日2014年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2020/11/28 13:01登録)
ティッシュ(レティシアの愛称)・シリーズの第1作で、3編が収められています。ティッシュの他にアギーと語り手のリジーのオールドミス・トリオが巻き起こす大騒ぎのユーモアが持ち味。
キャロリン・G・ハートの『ミステリ講座の殺人』の中では、ミステリじゃないと書かれていた本シリーズですが、最初に収められた約150ページもある『シャンデリアに吊された遺体』は、病院でのタイトルどおりの不思議な事件に始まり、殺人まで起こるという筋で、パズラーでこそありませんが間違いなくミステリです。
他の50ページぐらいの2編は、どちらも若い人の恋の手助けを結局3人がすることになるコメディで、とんでもないことは次々起こっても、確かにミステリとは呼べません。
前述ハート作に登場してアニーを悩ませる義母たち3人組は、ティッシュのトリオを意識しているんでしょうね。

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