| ひきがえるの夜 私立探偵ダン・フォーチュン |
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| 作家 | マイクル・コリンズ |
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| 出版日 | 1981年04月 |
| 平均点 | 5.00点 |
| 書評数 | 2人 |
| No.2 | 5点 | クリスティ再読 | |
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(2026/06/02 18:20登録) 久々にネオ・ハードボイルド。片腕探偵ダン・フォーチュンの三作目。「恐怖の掟」だとヤンキーぽかったダンだけど、本作だともちょっと落ち着いた感じ、というか負け犬っぽさが出てきちゃってるなあ(苦笑) 今回は話の中心にキューバのスラムから成りあがった俳優のヴェガがいる。「レイ(王)」と呼ばれる大物である。フォーチュンの恋人マーティもヴェガのステージに抜擢されて出演するが、ヴェガがちょっかいを出すのを嫌がって、恋人のフォーチュンに一言いわせるためにヴェガの元に送り込まれたことから始まる。片腕のフォーチュンはヴェガにパンチ一発ノックアウトされる。弱いぞダン。その場に居合わせた女優アニーの印象が強くダンには残る。ダンはヴェガとアニーが雨のキャフェテリアで何事かの交渉をするのを目撃...しかしアニーは失踪。ダンはその姉のもとを訪れて、ヴェガに一泡吹かすためにアニーの行方調査に自分を売り込む。 こんな風に話は始まる。いやダン・フォーチュン、けっこう私怨で動いているよ(苦笑)そしてハスラー(やり手)でハングリー精神旺盛なアニーの肖像にダンは魅かれるものがある。ノースカロライナの田舎で結婚して二人の子を産みながら、ニューヨークに出て女優の道を選んだ女。姉から演劇人の恋人を奪い、ヴェガとも打算的に付き合い、なんと二人の子と元夫の面倒まで見ている、伊藤野枝か!ってくらいの傑物だったりする。このアニーの人生が興味深く、この女の個性がエンジンになって話を進めている。 だからミステリ的な謎の興味は薄い。大した話ではないからバレるけど、話の背景にハリウッドの赤狩りが翳を落としている。ヴェガのモデルというと、裏切者エリア・カザンにリー・ストラスバーグを足したような造形。だからマーロン・ブランド気取りの俳優志望も登場。そんな話。ややまとまりが悪いかな。 |
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| No.1 | 5点 | 空 | |
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(2014/01/23 22:50登録) 片手の探偵と言えばディック・フランシスのシッド・ハレーがまず思い浮かびますが、マイクル・コリンズ描くニューヨークの私立探偵ダン・フォーチューンは左腕がないのです。本作はそのハードボイルド・シリーズ第3作ですが、シッドに比べると片腕であるハンディキャップは強調されていません。 演劇界の人気俳優兼演出家を中心とした展開ですが、話を広げていきにくい事件と感じました。結局は3人の人間が死に、フォーチューン自身も死にかける爆発まで起こるのですが、全体的にはこじんまりとまとまった印象なのです。それはそれでいいのですが。 文章的には、表現に多少不器用なところがあると思いました。ただこれは翻訳のせいかもしれません。実際、この翻訳には明らかな疑問があります。テイブル、コウト等、確かに英語の発音に近いでしょうが、あえて外来語として定着した表記と異なる書き方にする意味があるとは思えません。 |
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