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ミステリの祭典

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メービウスの環

作家 ロバート・ラドラム
出版日2004年12月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 あびびび
(2014/01/08 11:11登録)
上下巻の長作だが、圧倒的な筆力でページをめくる手が止まらなかった。「暗殺者」は映画で見ており、それからこの作者に興味をもったが、なるほど冒険、スパイ小説の巨匠と言われているのが良く分かった。

自由財団の代表、ピーター・ノパックがイスラム過激派に捕えられ、元国務省特殊部隊員のポール・ジャンソンが世界各地から凄腕の傭兵を招集し救助することになった。救助不可能の要塞だったが、幸運にも恵まれ、ノパックと、その傭兵を飛行機に乗せたが、なんとその飛行機が視界の中で空中爆発して全員死んでしまう。

ジャンソンはある事情から舟で帰還して九死に一生を得たが、それからテロリストに世界中で命を狙われる。それでも生き延びて「なぜ飛行機が爆破されたのか?」を調べていくうちに、「メービウス計画」なる大きな謎に突き当たる。それは予測不可能な世界的邪悪だった。

作者の遺作だと言うが、その死も邪悪な謎だったと聞いたことがある…。

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