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ミステリの祭典

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猫の尻尾も借りてきて

作家 久米康之
出版日1983年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2014/04/05 17:58登録)
東林工業の研究員・村崎史郎は、思いを寄せていた同じ研究室の助手・祥子が何者かに殺害されたと聞き落ち込んでいた。「もしタイムマシンがあれば....」、そんな時、研究室長の林が史郎に差し出した物は?--------。

謎解きの要素もある時空SF。時代は1995年に設定されているが、本書が出版されたのが’83年なので近未来が舞台です。
時間移動による犯人捜し&過去の改変がメインテーマですが、ライター型のタイムマシン、人工知能搭載コンピューター、クローン人間&記憶転送装置など、SFガシェットを色々と投入しているため多少詰め込み過ぎの感は否めない。
それでも時間軸が錯綜する終盤は、タイムパラドックスを回避しつつ、パズルを解くようなロジカルな謎解きが展開され、ジュヴナイル小説の水準を超える内容になっていると思う。ただ、ロマンチックSFとしては、同趣向の名作「マイナス・ゼロ」などと比べると物語に深みがなく、この辺はやはりジュヴナイルかなと思う。

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