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ミステリの祭典

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目白台サイドキック
目白台シリーズ

作家 太田忠司
出版日2013年05月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 makomako
(2013/10/06 19:46登録)
 なかなか面白いのです。相棒ミステリーという分野があるのかどうか分かりませんが、本格物として遜色のない出来合いなのですが、最後に行くとがっくり(これをびっくり驚愕とは思えません)。どうしてこんな仕立てにしたのかわかりませんが、こういう形をとる必要がないように思います。最近の作者の傾向としてミステリーと幻想を融合しようとしているような傾向を受けますが、ミステリーの答えが幻想ではだまされたような感じとなるのではないでしょうか。
 本作品は最後にこんなかたちとなっていても本格物として問題はないのですが、いかにも本格物といった雰囲気で読ませた上でこういったこととなるといんちき臭い話と感じてしまうことは否めません。
 さらにこの作品は本格物としては明らかにキズだらけの終わり方をしています。謎が解き明かされていないところが多いのです。きっと続編が出て解決してくれるものと思います。
 作者は同郷で昔からずっと読み続けている数少ない方です。次を期待します。期待をこめた評価です。

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