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ミステリの祭典

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浅草殺人ラプソディ
ストリッパー探偵チエカ

作家 梶龍雄
出版日1986年09月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点
(2014/09/25 22:31登録)
途中はストリッパー名探偵チエカの無茶な活躍がかなりおもしろかったのですが、読み終えてみると、釈然としないことだらけの作品でした。
メイン・トリックは某海外有名古典短編のバリエーションですが、その古典に比べて成功の確率が格段に低いのです。どんなに注意しても、せいぜい3回に1回成功するかどうかでしょう。しかも失敗すれば明瞭な証拠が残るはずのものです。またそこまでする動機も、明確でありません。
犯人の意外性を出すために無理やりな偶然を設定してストーリーを進めていたのも興ざめですし、ちょうど同じ日時という偶然も、安易です。ホームレス殺しの動機がまたあまりに乱暴で、常軌を逸しています。最後の意外性については、事件がこじれたあげく結局うまくいきはしましたが、元々の計画は、どの程度の成算があったのかはっきりしません。というわけで、点数は低くなってしまいます。

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