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ミステリの祭典

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キリオン・スレイの敗北と逆襲
キリオン・スレイシリーズ

作家 都筑道夫
出版日1983年07月
平均点4.00点
書評数2人

No.2 3点 ねここねこ男爵
(2019/12/28 12:23登録)
とても読みにくい…
キリオンはじめ登場人物たちがすぐに話を脱線させるので、一つの事件が起こったときその概要を掴むのすらストレス。本筋と無関係なところでやるとか、概要説明は会話形式にしないとか、いくらでもやり方はあると思うのだが…これがユーモアだった時代もあるということか

内容としては程々だけれども、主要登場人物のうち数名の行動や言動が明らかに不自然で浮いてるので、論理的ではないけれどメタ的な視点でかなり早くネタバレしてしまうのがマイナスかと

No.1 5点 nukkam
(2015/12/29 18:15登録)
(ネタバレなしです) これまで3つの短編集で活躍してきたキリオン・スレイの最後の作品にして唯一の長編作品である、1983年発表の本格派推理小説です。相変わらずキリオンは変な日本語で話の腰を折っていますが、短編作品だとあまり気にならなかったのですが本書ではややしつこいような気もします。長編ならではでしょうか、見立て連続殺人を扱っていますが結構死人が出る割には登場人物たちが淡々としていて何とも不思議な雰囲気の作品です。犯人当て推理としては動機が後づけ気味になっているなど少々問題点ありですが、短編集では飄々としていたキリオンが本書では喜怒哀楽を表に出しているのが印象的でした。

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