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ミステリの祭典

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笑う娘道成寺  女子大生桜川東子の推理
桜川東子 シリーズ

作家 鯨統一郎
出版日2012年05月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 kanamori
(2013/09/29 20:20登録)
バー〈森へ抜ける道〉の常連客から話題に出てきた事件の真相を、女子大生・桜川東子がカウンターの片隅で謎解くバー・ミステリの(たぶん)第4弾。

今回のネタは歌舞伎。「女殺油地獄」「曽根崎心中」「白浪五人男」「勧進帳」「忠臣蔵」「娘道成寺」の6つの演目の裏の構図を暴きつつ、相似形のような現在の事件の謎解きに結び付けるという同じパターンの連作短編集になっている。ただ、例によって謎解きミステリとしては論理性に乏しく、あまり見るべき点がないように思う。
各編での前振りで、懐かしの昭和の俳優ネタなどを巡ってのマスターと常連客とで交されるボケとツッコミが笑えるが。

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