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ミステリの祭典

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ハヤカワ・ミステリ総解説目録〈1953年‐1998年〉
早川書房編集部

作家 事典・ガイド
出版日1998年10月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 7点 kanamori
(2013/09/28 13:57登録)
ミステリマガジン今月号はポケミス創刊60周年の特大号。企画として楽しみなのは、総勢71名の作家・書評家らによるアンケート「私の好きなポケミス・ベスト3」ですね。
で、この枠をお借りして”ポケミス愛”をぶち捲きたく、自分なりに色々なベスト3を選定してみました。書評でもなんでもないのですがご容赦ください。

ベスト3を選ぶに際して、”文庫化されておらずポケミスでしか読めない”という条件(縛り)が結構キツかった。まあ、いい作品はふつう文庫になっているでしょうからw
そんな中、鉄板の極私的ベスト3は、「アデスタを吹く冷たい風」「ママは何でも知っている」「ドーヴァー1」で決まり。オーソドックス過ぎる選定なのでアンケートでも同様に票が集まりそう。

以下部門別にベスト3を選んでみましたが、かなり適当なので、すぐに変更がありそうです。

警察小説部門は、「スティーム・ピッグ」「雨の国の王者」「ガラス箱の蟻」。
サスペンス部門、「これよりさき怪物領域」「一日の悪」「死のようにロマンティック」。
クライム小説部門、「逃走と死と」「イマベルへの愛」「クイーン・メリー号襲撃」。
通俗ハードボイルド部門、「血の味」「第五の墓」「のっぽのドロレス」。
パスティーシュ部門、「シャーロック・ホームズの功績」「贋作展覧会」「殺人混成曲」。
お色気女探偵部門、ハニー・ウエスト、イモジェーヌ、メイヴィス・セドリッツ。作品はどれでもいいw
国内作家部門、「殺人鬼」「黒死館殺人事件」「ドグラ・マグラ」。
(最後のこれは冗談。ポケミスで出た国内作品はこの三作だけなので。他の出版社から出ているし、そっちのほうが読みやすい)

こうして挙げてみると、やはりどの作品も文庫化は難しそうだわw

No.1 7点 mini
(2013/09/27 09:55登録)
発売中の早川ミステリマガジン11月号の特集は、”ポケミス60周年記念特大号”、特大号というだけあって2300円、雑誌の値段じゃねえよ(笑)
実は高いのには訳有りで総解説目録が併録されているのだ、目録はそれ自体を単行本的に出したとしても1000円位するだろうからある意味妥当な値段だろう、という事は今後も単体の解説目録を発行せずにミスマガの特集でやる予定か?
だとすると年鑑ランキング本から撤退したのと同じ手法だな
ところで特集の目玉はベスト3アンケート特集だろう、一見するとちょっと奇を衒ったような選択をする回答者が多い印象が有る
これはおそらく後でミステリ文庫に入ったものは省き、ポケミスの形態でなければ読めないという限定条件から選ぶという姿勢の方が多かったんだと思う、だとすれば心憎い配慮だな
文庫の方は別に特集やればいいんだもんね、早川さんそのうちやってよ

さて早川も創元も総解説目録は出しているが両社には違いがある
創元のは豪華保存版的性格のもので、解説目録と資料集との2分冊で両冊を同時収納出来る函入りである
対して早川のはポケミス風装丁のカジュアルなやつで、5~10年を目安に改訂版を出している
総解説目録の性質から言ってこれは早川の考え方の方が正しいのではないでしょうかね、だって次から次へと新刊が追加されるのだから、ある特定の時期に豪華保存版を出しても意味が無いような、まぁ創元の場合は分冊の資料集の方に価値を置いているのかも知れんが

早川のポケミス総解説目録で現在一番新しいのは2003年版だが古本市場でもまだ高い、その前が1998年版でこれは格安
比較的新しいものはある程度知ってるから、やはり古いのにどんなものが有るのかが知りたいという向きにはこの1998年版で充分だと思う
どうせ2003年版を入手してもそれ以降から現在までに出たものは載ってないんだから

目録の宿命で紹介文のフォントが小さいので少々見難いが、眺めているだけでも幸せな気分に浸れるのもミステリー読者の性でしょうか(苦笑)
ただ気付いたのは、当初はポケミスでの刊行だったが、後に早川ミステリ文庫に収録されたものも半分位は有る
早川ミステリ文庫の総解説目録も欲しいところだ、たしかSFなども含めた販促用のやつとか抜粋版はあったかと記憶しているのだが、ちゃんとした総解説目録が欲しいんだよね
あつ!それと絶版解消も頼むよ、ニーズの低いものばかり復刊フェアに入れる創元もアレだがしてくれるだけマシなんだから

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