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ミステリの祭典

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死美女の誘惑
蓮飯店あやかし事件簿

作家 丸山天寿
出版日2013年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2023/04/19 23:56登録)
秦の始皇帝時代中国を舞台とした、5話からなる連作短編集です。
巻末の初出情報によると、第2話『夢美女の呼び声』が「メフィスト」に掲載された以外は、書き下ろしだそうです。ということは、第1話の名探偵役の巫医(ふい:医者のこと)佳人の初登場シーンは、後から考えられたのでしょうか。第1話の表題作で琅邪(ろうや)の町にふらりと現れたこの探偵役は、既に死んだ町の医者佳人の幽霊と思われ、町の人を怖がらせます。この探偵役の佳人(自分でそう呼んでくれと言います)の設定は怪しげでなかなか魅力的ですが、最終話『蛇美女の嫁入り』で彼が琅邪の町から消える結末は、そんなものかという感じでした。
第2話は、上記の理由によるのでしょうか、ひとつだけ解決に非現実的な要素を取り込んでいますが、他の4編は、怪異な現象の事件に完全に現実的な説明をつけたものになっています。

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