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ミステリの祭典

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最後の喫煙者
自選ドタバタ傑作集1

作家 筒井康隆
出版日2002年10月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2013/08/29 22:18登録)
いつの間にか時間の流れが速くなり、世の中のあらゆる時計までもがそれに合わせるようにどんどんスピードがアップして、終いには一年があっという間に過ぎてしまうという話。
世界的に禁煙運動が進み、最後の喫煙者となって国会議事堂の屋根に籠城する男の話。
老境に差し掛かったターザンの蛮行を描いた話など、とにかく荒唐無稽で理屈抜きの無茶苦茶なストーリーが目白押しの短編集。
主にSF的な趣向が根底にはあるようだが、そんなことなどどうでもよくなってしまうような、ハメの外しっぷりはこの作者らしいと言えるのかもしれない。
書かれた年代が年代だけに、放送禁止用語が嫌というほど出てくるのは少々嫌気が差してしまうが、とにかくこのはじけ方は尋常ではない。
オチもあったりなかったりで、必ずしもきれいな着地を決めているわけではないのはやや不満な点。
一番のお気に入りは、背中に20cmもあるコガネムシを背負うことによって寄生させ、寄生させた男は天才になってしまうという『こぶ天才』。オチも決まっている。

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