home

ミステリの祭典

login
豊後水道殺人事件
宮之原警部シリーズ

作家 木谷恭介
出版日1999年04月
平均点3.00点
書評数1人

No.1 3点
(2013/07/29 17:28登録)
このトリックはいくらなんでも無理(気付かれる可能性は高い)だろ、という感じです。
それに宮之原警部シリーズだからといって、捜査が手詰まりとなったところ(後半)で警部を登場させ、スピード解決させるのはいかがなものでしょうか。
探偵シリーズものでは、名探偵が後半に登場するというパターンはよく見かけますが、本作についていえば、中盤までの主人公、大鷹鬼平にこつこつと最後までがんばってもらったほうが、地道な捜査と推理を楽しめたような気がします。
なお、期待していた旅情は、まずまずといったところでしょう。
本作に登場するアンティーク時計、これは嘘っぽいなぁ。

同シリーズは、まだ2作を読んだだけで、いまだ宮之原警部の個性はよく理解できず、どんなタイプなのかわかっていません。
登場人物の発言から、名探偵であることだけはたしかなようです。宮之原警部に対するキャッチ・フレーズ、『シャーロック・ホームズもエルキュール・ポアロも裸足で逃げだす名探偵』には笑えました。

1レコード表示中です 書評