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ミステリの祭典

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錆びる心

作家 桐野夏生
出版日1997年11月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 4点 SD
(2004/06/11 23:05登録)
「錆びる心」
 なんとなく物足りない。他の方も書かれてますがどれももっと膨らむだろうという思いが残りました。

No.2 6点 884
(2004/05/30 12:07登録)
・『錆びる心』文春文庫
 短編集。どうにも文学くさいのが多かったですね。「ジェイソン」だけ表現方法は違いますが、読後感は同じです。

No.1 6点 ごんべ
(2003/11/07 19:15登録)
「錆びる心」
全六篇からなる短編集。
「出卵の配列」は所謂ストーカー的な女性の話。
「羊歯の庭」」は不倫の末に或る意味の幸せを手に入れられるという現状を目の前にしても煮えきれない男の話。
「ジェイソン」は酒乱の男が酒に酔った後とっている行動の謎の話。
「月下の楽園」は江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」の様な話。
「ネオン」は新興ヤクザ事務所内に現れた映画「仁義なき戦い」かぶれの男の話。
「錆びる心」は過去の浮気の代償で強いられた苦渋の生活から逃げ出した女性が辿り着いた新しい生活とは…という話。
どの作品に対しても何か敢えて批評をするという感じではなく、どれも可もなく不可もなくといった感じの佳作集といった印象。特に「ネオン」なんかはもっと膨らんでもよいのではないか、なんて少し消化不良かな。

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