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ミステリの祭典

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水族館の殺人
裏染天馬シリーズ

作家 青崎有吾
出版日2013年08月
平均点6.68点
書評数22人

No.2 6点 アイス・コーヒー
(2013/10/12 18:33登録)
新聞部が取材をしていた水族館の水槽で、サメがひとに咬みついた。しかも、容疑者の職員たちにはすべてアリバイがあり、現場には不可解な点が多くあった。裏染天馬シリーズ第二作。
前作よりフェアで分かりやすく、「館」に対するこだわりは健在。いささか「館」に執着しすぎな気がするが。クイーンを彷彿とさせる遺留品の推理や、ロジックはとてもよくできていたように思う。伏線もうまく回収していて、謎解き部分が楽しめた。
ただ、最後の○○○の推理の部分は伏線がわかりやすすぎで、違和感を感じる。もう少しあのセリフとあの描写を離した方が良かったのでは?容疑者が多くてなかなか感情移入できない点もある。それと、前作同様にエピローグの後味が悪く、読後感が微妙だ。
主要キャラは性格が細かく描写されて、ギャグもそれなりに楽しめて満足だが、あの「黒幕」と天馬の関係がどうも…

No.1 6点 kanamori
(2013/09/13 23:10登録)
アニメオタクのダメ人間、高校生・裏染天馬を探偵役に据えた本格パズラー、「体育館の殺人」に続く”館”シリーズの2作目。

水族館のサメ水槽に落下する飼育員の死体という発端こそ派手ですが、今回も、現場近くに残された備品から細かい推理を次々とつなぎ合わせて地道に真相に迫っていくロジック中心の犯人当てパズラーです。
最終章の50ページにわたる、関係者を一堂に集めた天馬の精緻な消去法推理の開陳シーンに全てが凝縮されていて、この部分の読み応えは圧巻です。その反面、伏線を仕込む中盤はややダレる感じもしましたが。
レギュラー陣は前作よりキャラが立ってはいるものの、11人に絞られた容疑者の書き分けが弱く、犯人の存在感もいまいちなので、犯人に意外性がないのが難点かなと思います。
最後に明かされるホワイに関しては賛否が分かれるところかもしれませんが、肯定派です。

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