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ミステリの祭典

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感染遊戯
姫川玲子シリーズ

作家 誉田哲也
出版日2011年03月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点
(2023/05/31 11:29登録)
なるほど、こういう背景だったのか。
「シリーズ最大の問題作」という惹句は、こういう意味だったのですね。

姫川玲子シリーズのスピンオフ作品で、主人公はシリーズ最大のくせ者、勝俣健作、通称ガンテツと、倉田と、葉山。いずれも警察関係者です。
上記各主人公が各話で活躍する短編集のように見せかけて、じつは最後の4章目で話がつながる大長編作品です。

最後の最後に背景や真相は明かされますが、想像もつきませんでした。社会派ミステリーファンなら、解説だけで感づくのでしょうか。
いや、勘で背景を見抜けたとしても、真相にはたどり着けないでしょう。

この社会背景にもとづけば、ミステリー作家なら推理小説は作れそうですね。ただ面白いかどうかは作者の腕次第。本作はうまくまとめてあります。が、今までに読んだシリーズ作品とは毛色が異なるので、戸惑いました。

No.1 7点 白い風
(2013/06/20 22:35登録)
姫川シリーズのスピンオフ的な作品ですね。
ガンテツこと勝俣・姫川班の若手刑事・葉山・「過ぎた正義」に登場した元刑事・倉田がメインに短編が上手くつながっていて楽しめました。
これもドラマを先に見ちゃったけど、ドラマとは違った内容も多く含んであったので充分楽しめました。

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