home

ミステリの祭典

login
時のみぞ知る
クリフトン年代記

作家 ジェフリー・アーチャー
出版日2013年04月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 あびびび
(2013/06/09 23:52登録)
「ケインとアベル」を凌駕する、世界で4億冊を売った作家の
新作、ということで、文庫上下を買った。だが、ともに400ページに満たず、そのページ数であの傑作(私は10点満点)を超えるはずは…と思いながら読むと、まだ序章というべき内容だった。

しかし、さすがに面白い。貧民家庭から最高学府まで進んだ主人公がある女性と婚約をするが、決定的事項で婚約破棄になり、第二次大戦の志願兵となる。しかし、その修練過程で乗っていた貨物船が
Uボートに撃沈され、アメリカの客船に救助、ニューヨークに着いたところでこの物語は終わっている。

簡単に言えば、「青春の門」で、筑豊から出たばかりのあの主人公と同じ立場である。と言うことは、この物語はこれからが起承転結の承に入るのだと思う。そういう意味では、「ケインとアベル」を超える可能性もある。

1レコード表示中です 書評