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ミステリの祭典

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最も遠い銀河

作家 白川道
出版日2009年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 makomako
(2013/06/12 21:15登録)
 文庫本4冊に渡る長編小説で作者は相当力を入れたことと思いますが、残念ながら私にははあまりよろしくありませんでした。出だしはなかなかよいのです。主人公も悪くありません。長編なのに読みやすくすらすら読めるのもよろしい。
 ところがこの小説は根本的に天国への階段の焼き直しなのです。さらに悪いことには主人公を追い詰める退役警察官の執念が的外れなことです。これでは主人公を心から慕う女性の思いを踏みにじることとなってしまうのに命が尽きようとしているのに追い詰めていく姿は、共感が得られ難いでしょう。金が有るとは思えないのに北海道から東京へ何度も旅行して相当日数滞在して、被害者が(本当は被害者ではないのですが)最もやってほしくないことを暴き続ける姿はストーカー以外何ものでもない。
 この小説の話の展開で相手のこともわかり真相も分かったら、それ以上追求しないのが人というものと思いますけども。
 そういった内容なので「天国への階段」より評価が大幅に下がってしまいました。

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