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ミステリの祭典

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相棒シーズン8下
テレ朝相棒シリーズ

作家 碇卯人
出版日2012年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2022/03/21 23:26登録)
ラーメン店でのささやかな昼食が一転、伊丹憲一が事件のターゲットとなる「狙われた刑事」、老人と少女の交流が涙を誘う「右京、風邪をひく」など7篇。最終話「神の憂鬱」では神戸尊が特命係に送られた理由がついに明らかにされる!伊藤理佐の巻末漫画も必読。連続ドラマ第8シーズンの第13話~第19話を収録。
『BOOK』データベースより。

第8seasonの右京の相棒は神戸尊(及川光博)。7編全てが違う脚本家によるドラマをノベルス化したもの。その割には平均的にどれも面白かったです。ですが、突出している作品はなく、一定水準を保っている感じです。まあ安定の面白さなんでしょう、だからこそ長年愛されているシリーズなのだと思います。私も遠い昔に見ていたような記憶はありますが、定かではありません。意外にトリッキーなものやコメディ調があったり、なかなかバラエティに富んでいます。

一話約50ページ程なので、中には登場人物が多すぎて消化しきれないものもありました。物語は尊目線で大方進んでいき、右京はあまりに真面目すぎるし、言葉が丁寧過ぎるのも手伝ってか、あまり人間味を感じさせません。その辺りはやはりドラマで水谷豊の演技を観たほうが分かりやすいのではないかと思います。最終話では何やら不穏な雰囲気が漂います。尊がどうして特命課に任命されたのかが判明します。まあいきなり下巻から読み始めたので、その意味ではあまりそうだったのか、成る程とはなりませんでしたが。
しかしまさかこんなのも登録済みとは、恐れ入りました。

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