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ミステリの祭典

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蒸気機関車と血染めの外套
ジェレミー・ファロ警部補シリーズ

作家 アランナ・ナイト
出版日2013年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2013/05/12 09:59登録)
(ネタバレなしです) 1989年発表のジェレミー・ファロシリーズ第3作です。シリーズ第1作が本格派推理小説、第2作がスリラー小説だったので本書は果たしてどちらに転ぶかと興味深く読みましたが、本格派推理小説でした。もっとも動機説明が事件解決後だったシリーズ第1作の「修道院の第二の殺人」(1988年)とも異なっていて、本書では事件関係者(特に最有力容疑者)の心理描写にとても力が入っています。あまりにも状況証拠が明快で謎解きがわかりやす過ぎる(手応えがなさ過ぎる)ところはあるものの、人間ドラマとしてはなかなか読ませる作品です。

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