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ミステリの祭典

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ローカル線で行こう!
「行こう!」シリーズ

作家 真保裕一
出版日2013年02月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 まさむね
(2013/04/05 23:35登録)
 「デパートへ行こう!」に続く,「~行こう!」シリーズ第2弾。今回の舞台は,宮城県にあるという赤字の三セク鉄道会社,その名も「もりはら鉄道」。平成19年に廃止となったくりはら田園鉄道(通称:くりでん)がモチーフになっているものと思われます。(終点に鉱山跡地がある点とか…)
 廃線もささやかれる「もりはら鉄道」の新社長に就任したのは,地元出身であり,新幹線のカリスマ・アテンダントであった独身女性(31歳)。副社長は,県庁から送り込まれた役人気質満点の同年代男性。立ちはだかる経営幹部や社員たち。それでも,社長の奮闘で社員や沿線地域が一体となる中,不穏な事件が続発し…という展開。
 ミステリー的な味付けも多少はありましたが,「味付け」と述べていいのかすら迷う程度のもの。あくまでもエンタメ小説として楽しむべきでしょう。真相のひとつは結構想像しやかったものの,「読み物」としてはそれなりに楽しめましたよ。

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