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ミステリの祭典

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口笛探偵局
仁木悦子少年小説コレクション2

作家 仁木悦子
出版日2013年02月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 kanamori
(2013/03/31 10:58登録)
学習雑誌などに連載されたジュニア・ミステリ集の2巻目。
前巻と比べると殺人事件を扱った本格的な謎解きモノが多くなっている印象がある。なかでは、クイーンや鮎哲の某有名作を連想させるアリバイトリックを使った「なぞの黒ん坊人形」はなかなかの良作。
表題作の中編「口笛たんてい局」は、4人組の小学生探偵団が立て続けに3つの事件に遭遇し、3度とも悪漢グループに監禁される、というお約束満載の冒険譚で楽しい作品。
謎解きモノ冒険モノともに、ほのぼのとした後味の良い読後感が共通していますが、なかには「やさしい少女たち」のような異色作があるので油断できない。

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