ストレンジ・シティ 女私立探偵テス・モナハン |
---|
作家 | ローラ・リップマン |
---|---|
出版日 | 2003年09月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 5点 | 空 | |
(2020/10/06 23:10登録) テス・モナハンのシリーズ第6作で、彼女もだいぶ私立探偵らしくなってきています。といっても、以前には第2作を読んだだけなので、その間の推移はわからないのですが。それでも同業者から、「我流のアマチュア探偵さん」と言われたりもして、どことなく頼りないところは残っています。 最初の殺人事件は、シリーズの舞台ボルチモアで死去したE・A・ポーの墓所で、ポーの誕生日1月19日に起こります。ポーの遺品らしき品も出てきたりしますが、書き方の問題でしょうか、それほど楽しくありません。 でもまあ、犯人は意外です。しかしその人物が犯人だったことで、すべてすっきり説明がつくという感じがあまりしません。テスが真相に気づく理由も、あいまいです。ストーリーも文章も、なんとなくごちゃごちゃした印象があって、原則的には切れの良さを身上とするハードボイルドとは相いれないところがあると思います。 |