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ミステリの祭典

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聖者が殺しにやってくる

作家 後藤リウ
出版日2013年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2025/05/24 13:33登録)
「機動戦士ガンダムSEED」シリーズのノベライズやライトノベルが多い作家だそうですが、本作は田舎の名家で起こる陰惨な見立て連続殺人という、横溝正史風のフーダニットです。プロローグからして、横正というより残酷ホラーっぽい殺人シーンで、これは14年前に起こった事件です。
その過去の事件と現代の殺人とがどうつながってくるのかということなのですが、その過去の事件の顛末が明かされ、また見立ての元になった古い隠れキリシタンの書物が発見されるのは、半ばを過ぎてからです。
ラノベの作家らしい、誇張された設定、表現にはうんざりさせられるところもあったのですが、ストーリー展開はおもしろく、事件全体の構成もしっかりできていました。最後に明らかになるある重要登場人物の本心にも納得させられます。最後の殺人における密室の扱いは、まあ…

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