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ミステリの祭典

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シュガータウン
私立探偵エイモス・ウォーカー

作家 ローレン・D・エスルマン
出版日1986年08月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点
(2015/11/25 22:25登録)
1985年のシェイマス賞を受賞した作品です。
以前に読んだコメディ・タッチの『私立探偵』とは全然違い、この私立探偵エイモス・ウォーカーが活躍するシリーズは正統派ハードボイルドらしさにこだわっているようです。ウォーカーは、2日分の報酬をとりあえず受け取ったものの、調査が1日で終わったため、半額+必要経費を差し引いた金額を依頼人に返却する真面目ぶり。無関係に見える2つの事件の絡ませ方には、なかなか感心させられましたし、さらに意外な殺人犯も用意してあるという、謎解きにも趣向を凝らした作品になっていました。ただ、最後が駆け足になってしまった感じなのが、多少不満と言えるでしょうか。
舞台となるデトロイトの雰囲気もじっくり描かれていますが、長い文が多く、関係代名詞を使った英語の語順ではすんなり読めるのではないかとも思うのですが、この翻訳は意味が取りづらいです。

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