センチュリアン |
---|
作家 | ジョゼフ・ウォンボー |
---|---|
出版日 | 1972年01月 |
平均点 | 8.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 8点 | 空 | |
(2019/08/15 22:22登録) 原題は "The New Centurions"。"Century" には古語で「百人隊」の意味もあり、その隊長のことだそうです。本書は文庫化された時にミステリ文庫ではなく「NV」つまりノベルズの方で出版されています。実際、警察小説ではあるものの、ミステリとは呼びにくいところがあります。この作家は21世紀に入ってからのハリウッド警察シリーズしか読んでいないのですが、このデビュー作は警察官の日常を描いているものの、そもそも全体を通してのメインとなる犯罪事件がありません。主人公は同時期に警察官になった3人。1960年初夏のプロローグ(研修期間)から始まって、毎年8月、最後は1965年8月まで続きます。まあこの最後の年には現実に取材した大事件が起こり、そこで3人が久しぶりに出会うことにもなるのですが。 ともかくドキュメンタリーを読んでいるような気にさせられる臨場感がすごい作品です。 |