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ミステリの祭典

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金糸雀の唄殺人事件

作家 斎藤栄
出版日1982年03月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 kanamori
(2014/01/23 20:23登録)
高校時代に仲間を生き埋めにして逃げた過去を持つ男女5人のもとに、湖畔の保養所へ呼び出す手紙が届く。事件の発覚を恐れるメンバーは現地に赴くが、ひとりが姿を消し二人目は密室状況下で殺される-------。

湖畔の保養所を舞台にしたCCものという記憶があったのだけど、ちょっと違いました。それでも、新本格世代の作家が書くようなゲーム性の強いフーダニットで、密室殺人にアリバイ工作、ダイイングメッセージに〇〇トリック、おまけに「カナリアの唄」の童謡殺人?と、本格ミステリのガシェットがてんこ盛りで読者サービスは満点です。また、真の探偵役が最後になるまで分からない構成はフーダニット趣向をより効果的にしていると思います。
とはいっても、作者は斎藤栄なのでw トリックに無理があったりコント・レベルのものもありますが。そういった細かい粗に目を瞑ればそこそこ楽しめる作品です。

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