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ミステリの祭典

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露壜村事件 生き神少女とザンサツの夜
〈迷探偵黒彦〉シリーズ

作家 椙本孝思
出版日2013年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 たかだい
(2025/02/01 03:46登録)
帯にて様々な状況に対する挑戦状を突き付けてくる「迷探偵・白鷹黒彦の事件簿」シリーズの3作目で、本作は「村ミステリ」への挑戦状と位置付けられてます
奇妙な宗教に狂った名家に支配された田舎の寒村を舞台とした連続殺人を描いており、内容の凄惨さも相まってある種の金田一耕助みがある作品ではあったかなと思います
一方で、主人公とヒロインのやり取りが軽妙で一種の清涼剤になっている為、その辺りを雰囲気を壊すと捉えるか、雰囲気を和ませると捉えるかで作品の印象は大分変わる気はします。個人的にはこのシリーズの2人のやり取りはラブコメ的で嫌いじゃないので特に問題はなかったです
事件そのものは大掛かりな割にあっさりしていた感じがして若干の物足りなさを覚えましたが、シリーズ物としてはラストの展開など興味深い内容でした

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