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ミステリの祭典

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五つの首
織田信長推理帳

作家 井沢元彦
出版日1985年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2013/06/22 11:06登録)
流浪の将軍・足利義昭を織田家に迎える準備に勤しむ信長のもとに、殺人を予告する五つの首なし人形が届く。城下で次々と発見される人形に見立てた首なし死体の謎に、戦国の合理主義者・信長が挑むという織田信長推理帳シリーズの第2弾。

首なし死体の謎には逆転の発想っぽい仕掛けがあって(明確な伏線が張られていますし、真相はまあ察しやすいとは思いますが)電話や写真がない時代ならではのトリックというところがミソです。
プロローグで仄めかされる3つのグループの謀略のうちの2つは、結果的に「えっ、これだけ?」という感じで、単なるミスディレクションのための挿話になってしまい、時代小説的な膨らみに寄与していないのが惜しい。

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