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ミステリの祭典

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赤い靴少女殺人事件

作家 梶龍雄
出版日1986年03月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 kanamori
(2013/09/06 21:45登録)
元警視庁公安課所属の探偵・速水は、知り合いの富豪・貫端家の長男敏一から身辺警護を依頼され軽井沢に向かうが、直前に敏一は刺殺死体で発見される-------。

軽井沢にある資産家の別荘を舞台に遺産相続絡みの殺人事件を主題にしたフーダニット・ミステリ。
メインの人物トリックは途中で薄々察することができ、ストーリーも面白味を感じないが、関係者を一堂に集めた最終章の謎解きシーンは読み応えが有り、探偵が開陳する手掛かりの多彩さには驚かされた。このあたりは伏線を重視するカジタツらしさが出てると思います。ただ、犯人による偽の手掛かりも乱発されており、読者が推理しようがない側面がある。

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