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ミステリの祭典

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ふざけた死体(ホトケ)ども
吉田警部補苦虫捕物帳

作家 海渡英祐
出版日1977年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 kanamori
(2013/03/07 14:05登録)
かつての宰相と同姓同名で性格まで似ている吉田茂警部補が、部下の佐藤部長刑事らと毎回奇妙な死体状況の事件の謎を解いていく連作短編集の第2弾。

「チャイナ・オレンジの秘密」ばりの奇妙な死体状況が多かった前作と比べると、今回提示されたWHYの謎の魅力はやや減退ぎみ。シチュエーションもほとんどがアパートやマンションの一室を事件現場とするもので、読み進めるにつれマンネリを感じてしまう。それでも、最初の「ケーキの好きな死体」は、死体工作の謎解きのロジック展開がなかなか秀逸な作品でした。

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