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ミステリの祭典

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核パニックの五日間
司法省次官補ジョージ・ウィリアムズ

作家 ジョゼフ・ディモーナ
出版日1979年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2013/01/10 13:33登録)
アメリカ空軍のミサイル基地から盗まれた核爆弾3個によって、ニューヨークがパニックに陥るという、まぁタイトル通りのデッドラインもの冒険スリラーです。

米ソ冷戦時代の70年代の話なので、戦略核兵器削減交渉(SALTⅡ)とか多国籍企業の暗躍・陰謀からみという古臭いやや定番の背景設定ではありますが、”犯人”である科学者レナード・チュウの行動原理・人物造形が丁寧に描かれているところはなかなか良ですし、デッドライン・サスペンスのパターンを外す中盤の展開も「おおっ」と思わせます。
ただ、主人公の司法省次官補にくっついて行動する大富豪の娘ペギイの言動がかなりチープ感があり、傑作級のサスペンスをB級に貶めてしまったように思います。

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