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ミステリの祭典

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老神温泉殺人事件
氏家周一郎シリーズ

作家 中町信
出版日1994年06月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2016/08/14 01:13登録)
(ネタバレなしです) 「夏油温泉殺人事件」(「不倫の代償」改題)(1990年)以来となる1994年発表の氏家周一郎シリーズの第11作の本格派推理小説でシリーズ最終作となりました。男に襲われて逃亡しようとして女性が死んだ事件の容疑者が自殺し、その事件の真相を調べてほしいと氏家夫妻が依頼されるのが発端です。ところが依頼人は密室で殺されます(しかもプロローグで間違い殺人であることが読者に提示されます)。密室の謎解きは他愛もない上に失敗リスクはそれなりに高いという残念トリックですが一応は密室にする理由が考えられており、単純そうな事件なのに容疑者の大半が嘘をついているために捜査は錯綜します。作者得意のミスディレクションはシンプルながら効果的です。

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