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ミステリの祭典

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花ことばは沈黙

作家 結城昌治
出版日1983年04月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 kanamori
(2013/07/08 23:01登録)
「わたし」ことエリート会社員の風間は、雨宿りのために入った喫茶店で偶然出会った謎めいた若い女性の魅力にのめりこむが、ある日、一人の男が風間の前に現れて------。

妻を亡くしたが、親の遺産があり、バーの経営を任せる愛人を囲い悠々と暮らすエリートの会社部長の主人公というのがなんとも羨ましいw 中盤までは。
物語序盤の雰囲気は、連城三紀彦風の技巧的な恋愛ミステリを思わせるのだけど、脅迫者の男が登場してからの展開がテレビの二時間ドラマの原作を読むようで、一気に興味が失せてしまいました。黒幕の正体は物語の流れから容易に想像できてしまう。作者の作品の中では平凡な出来と言わざるを得ない。

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