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ミステリの祭典

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かめ探偵K

作家 北野勇作
出版日2011年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 ボンボン
(2012/11/19 18:07登録)
今回もどっぷりSFだった。ips細胞より難しい科学をほんわかファンタジーで包んでいるので、一緒に謎解きしようとしても無理。この世界観を楽しむのが正しい鑑賞法でしょう。
しかし、それにしても、かめ探偵Kのお話は、この1冊でお終いなのだろうか。色々日常の説明がある中、事件は2件しか入っていない。わざわざ壮大な世界設定をしているのに、お話2つでは足りない、もったいない。
余談だが、文章の調子が何かちょっと違う、と思ったら、著者は落語作家でもあるらしい。自分突っ込みの語り口や「きゅおう、きゅおう(磨く音)」とか「どざあああああ、どざあああ(波)」などのリアルな擬音語が繰り返し出てくる。落語口調を頭に入れて読み直してみると、本当に落語みたいで面白い。

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