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ミステリの祭典

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月への梯子

作家 樋口有介
出版日2005年12月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 makomako
(2012/11/01 21:47登録)
本格推理としてはちょっと甘いが、好きな小説です。樋口氏は推理小説は文学性を犠牲にしてもプロットとトリックという姿勢はとらないようで、ちょっとした切れ目に必ず美しい描写が入り、それがとてもよい雰囲気をかもし出す。作者は近年の作品になるほど洒落た会話に加えてこういった素敵な文が入り、読んでいてとても気分が良い。
 本作品は登場人物もとんでもない人が大半であることが分かってくるのだが、決して感じが悪くなくやさしい内容であることが好ましい。
 最後は結構ひねりが効いており読後感も悪くない。

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