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ミステリの祭典

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名探偵ナポレオン
ナポレオン・ボナパルト警部

作家 アーサー・アップフィールド
出版日1958年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2014/08/27 16:30登録)
(ネタバレなしです) 日本に初めて翻訳紹介されたシリーズ作品だからでしょうか、1953年発表のシリーズ第17作の本書は「Murder Must Wait」という英語原題を持っていますが邦題は探偵役の名前をそのまま使っています(しかしこれではフランス皇帝が活躍する歴史ミステリーと誤解されなかったでしょうか?)。大自然描写こそありませんが、スケール感のある舞台描写や原住民描写はこの作者ならでは。人物描写も細やかでクライム・クラブ版の古い翻訳も気にならないぐらい読みやすいです。乳児の連続誘拐事件を扱い、殺人犯探しより乳児発見を優先させたプロットなのが珍しいです。一応ボニー警部は誰よりも早く殺人犯の正体も見抜いたようですが、推理説明が十分でないのは残念です。

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