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ミステリの祭典

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水曜日の子供
アラン・バンクスシリーズ

作家 ピーター・ロビンスン
出版日1998年08月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2014/12/04 18:34登録)
(ネタバレなしです) 1992年発表のバンクス警部シリーズ第6作です。読者が推理に参加する余地がない警察小説で、犯人の正体は結構早くわかります。サイコ・サスペンス小説に出てきそうな犯人像が描かれていますがまだ初期の叙情的作風が残っているためかそれほど赤裸々な異常性格描写にはなっておらず、作風が変化する過渡期の作品と言えそうです。叙情性にこだわるなら少女の不幸な境遇をもっと深堀りするというやり方もあったかもしれません。今回はバンクスよりも上司のグリスソープ警視の方が名探偵らしかったですね。

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