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ミステリの祭典

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運命の息子

作家 ジェフリー・アーチャー
出版日2003年11月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 あびびび
(2012/06/23 09:53登録)
大ベストセラーの「ケインとアベル」ほど壮大ではなかったが、ストーリー進行は似ている。ただ、こちらは殺人容疑による法廷シーンがあり、ミステリ色が濃かった。

ある夫婦に双子の兄弟が誕生した。同時に、資産家の息子も生まれたが、早産で未熟児。最初の夜を越せなかった。その資産家の女性は何度も流産しており、これが最後のチャンスだった。

早朝にそれを発見したベテラン看護婦は、思わず双子の片方と死産した赤ん坊を入れ替えてしまった…。ここまではよくある話だが、これからがこの作者の力量、息をつかせない進行は独特で、特に主人公を助ける妻と、親友の設定が実にうまい。

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